☆ 潤滑剤と研磨剤 ☆

潤滑剤について

★ルービックキューブは新品状態だと回転が非常に重いですよね。(当たりのキューブだと良いのですが・・・) そんなこんなでスピードキュービストの皆さんは、何らかの潤滑剤をキューブの中に入れています。
しかし、ひと口に潤滑剤と言ってもたくさんの種類があります。 私も固めてしまったり(大汗、)ヌルヌルにしてしまったりと失敗を繰り返しました。(^^;
そんな中で幾つか使えるモノがありましたので、参考までにどうぞ。

※各潤滑剤の使用感については好みの違いがハッキリとありますので、これらは私の全くの主観による感想です。
それから生産国の違いや生産工場の違い、それに生産時期の違いによっても素体自体の材質が違います。 私は主に中国産でツクダオリジナルのキューブ(現行の日本国内で販売されているキューブ)を使っていますけど、 海外モノのキューブにも同じように潤滑剤処理をしてみたところ、使用感にハッキリとした違いが出ています。

そして一般的なお約束事ですが、潤滑剤の使用により確実に回し具合が変化しますので、モロモロ出てくる影響は自己責任にてお願いします。m(_ _)m
(因みに私もまだ最適な潤滑剤に出会っていません。とりあえずマシなもので過ごしています。^^;)
IBANEZ_GP800Ibanez GP800 ギター用のボディー艶出しクリーナーです。
現在はこれをメインで使っています。中性タイプ・シリコン入りで、ムースタイプです。 劇的に回転が軽くなるものではありませんけど、スルッと抜けて欲しい回転の時に威力を発揮?します。 因みにキューブ内部にチリやホコリがある状態で入れると効果がイマイチですので、キューブ内部を掃除してからの方が良いです。 それからある程度は内部が乾いてきてから(約2〜3日)の方が良い感じになってきます。 入れる分量は、エッジキューブを1個外して隙間からシュッと一吹きするくらいです。
HOLTS_TOP_GREASEHOLTS TOP GREASE カー用品店等に売っているグリースです。
以前はこれをよく使っていました。高粘着タイプなので、隙間から垂れてくる事が比較的少ないです。 回し具合はヌルッとした感じで、新品キューブのような各キューブの密着度が高い状態のキューブに使うと回転がよく逃げてくれます。 ただ逆に、旬を迎える頃のキューブに使用すると、グリースの粘り具合が副作用になってきます。 現在は新品状態からセンター調整をしている事もありまして、これのお世話になる事は少なくなりました。 入れる分量はシューっというくらいです。
CEMEDAIN_MOKUBUセメダイン 木部用すべり剤 D.I.Y.ショップ等に売っている、引き戸の滑りを良くするものです。
これもなかなかのお気に入りでした。「すべり剤」という言葉がその気にさせます (^^)。 使用感は、丁度 Ibanez GP800 とHOLTS TOP GREASE を混ぜたような感じです。 センター調整をしていないキューブでも、長い期間良い感じに使用できる点も美味しいですね。 入れる量は少し多い目にしていまして、シューーっ、シュッというくらいです。 それにしても引き戸はメッチャよく滑るようになりますよ。 これも乾いてきてからが本領発揮のようでして、キューブの場合でも少し乾いてきてからの方が良い感じです。
GLASTER_SOLGLASTER SOL 自動車用・ガラス,ボディークリーナー
これはなかなか手に入らずに探しまくったシロモノです (^^;。 使用感は、カラカラッと回る感じです。ただ少し、塗付の仕方にコツが要ります。 そのまま入れてもそれなりの効果がありますけど、まずはキューブをバラバラに分解して新聞紙の上などに広げて並べます。 (丁寧な方は1個ずつでもO.K.です。)  そしてキューブの内部側に吹き付けて行き、暫らく乾かします。ここでドライヤーを使って乾かしてしまう方法もアリなようです。 ある程度乾きましたら、ウエスかタオル等で丁寧に拭き取っていきます。 その後に立方体に組み立てて完成です。ベストマッチする素体は、3x3x3にしても4x4x4にしても80'sの頃の プラスチックぽい材質のモノのようですね。
FOOD_SILICONEFOOD SILICONE SPRAY 食品工場内等で各器機の潤滑に使用するものらしい?です。
今となっては売っていますけど、これを探していた頃は「業務用」という事で一般人が購入できないという状態でした (-.-;)。 (もちろん業者に頼んで無理やり手に入れましたけど。^^;) 使用方法は GLASTER SOLと殆ど同じです。 ただ私の場合だと、そのまま FOOD SILICONE SPRAYだけだとよく引っかかるようになってしまいました (^^;。 これもたぶん、素体の材質の違いによるものだと思います。 なのでいつもは他の潤滑剤を入れる前の前処理用として使っています(いました?)。
AZ_MOKUZAI_PLASTIC木材・プラスチック用 シリコーンオイル 
うっ、これはメチャクチャ滑りマクリです(名前からしてそのままですよね。^^;) しかし・・・キューブの隙間から漏れマクリだったりもしますので、指の方も滑りマクリです(黙)。 その他の副作用(苦笑)としましては、シールの下地の部分に染み込んでしまって早く剥がれてきます(泣)。 更に副○○が有りまして、暫らく回さずに置いておくと次回に回そうとした時に・・・固まっていました!(大汗、)
そんなこんなの潤滑剤ですけど、回転が軽くなる事には間違い無いようです。(^^;
★これら以外にも、海外モノのD.I.Y.キューブに付いてくる潤滑剤もかなり良い感じです。
(他にも外人さん達の会話に出てくる潤滑剤はかなり気になっているのですけど・・・)
という感じで非常に解かりにくい感想を書かせて頂きましたけど、皆さんもご自分の芸風(=回り具合の好み)に 合った潤滑剤を見つけて下さい。(^^)
P.S.
もちろんこのページにある潤滑剤以外にもたくさん試してみました。 なので潤滑剤ならず、固着剤のようなモノも在りました。
特にD.I.Y.ショップ等で目に付くところで大量に安売り陳列されている、皆さんもよく御存知の赤と黒のアレだけは 、とりあえず避けて頂きたいです。ハイ。(^^;;;
研磨剤について

★研磨剤と言いますと、回転を軽くしたいキューブには逆効果では?と思われる方も多いと思われます。 これはハッキリと言いまして「ハイ。」です。(^^;
研磨剤をキューブの中に入れますと、この世のキューブとは思えないくらいに回転が激重になります
では何故、私は入れるのでしょう?
これはキューブ内部の最良の削り方を私が知らないからです。。。
研磨剤の話から少し離れますけど、新品キューブは内部に製造時のバリのようなスジが残っています。 このバリを目の細かいサンドペーパーで丸く滑らかになるように丁寧に削ります。

力を入れ過ぎると削れ過ぎますので注意して下さい。

SAND_PAPER CORNER_SMOOTH EDGE_SMOOTH
★キューブ内部は、これらのポイントしか削っていないです。(^^)
研磨剤の話に戻ります。m(_ _)m

★まず、研磨剤を入れる意味ですが、上で書いたようにキューブ内部の最適な削り方をなかなか見つけれらないという事があります。 なのでそれなりに回していて自然にキューブ内部が磨り減って行くのが一番良いのでは?という安易な発想から研磨剤漬けを思いつきました。 漬けると言っても内部ですが・・・研磨剤入りのキューブを回している自分自身が、 研磨剤入りのキューブの回転の重さの中で苦しむところから 研磨剤漬けと呼んでいます。)

研磨剤にも色々ありますけど、漬けている期間も結構重要です。主な期間としては「新品〜旬を迎える手前」までです。 ハッキリとどれくらいとは言い難いのですが、目的は回転時の微妙な引っかかりを無くす為です。 まだ新しい頃は「ガリッ」という感じでよく引っかかります。「パチッ」と引っかかる事も多いですね。
研磨剤を入れている時点で回し難いのですが、この引っかかり具合を覚えておく事も大切です。 私も最初は加減が判らなかったので、必要以上にスカスカに磨り減らしてしまいました (^^;。

実際には1〜2週間くらい漬けておいて(もちろん回しながらですよ)一旦キレイに洗い流します。 そして潤滑剤を入れて回してみて様子を見ます。 この時点で「うん?なんで?」というような引っかかりが無くなっていれば、研磨剤漬け期間を終了させています。 そして普段の練習にメインとして使い、本格的な慣らしに切り替えます。 (この頃はまだ回転も重く、「旬」を迎えるまではまだ暫らくかかります。)
逆にまだ大きな引っかかりが頻発するようでしたら、またまた研磨剤に漬かって頂きます。(辛っ!)
そんなこんなを繰り返しながら、自分好みの回転具合のキューブへと成長させて行きます。(^^)

SOFT99_PLASTIC_CLEANERSOFT99 PLASTIC CLEANER プラスチックの小キズを取る時等に使う研磨剤です。
現在はこれを使う事が殆どです。(使用済みの写真でスミマセン。^^;)
チューブタイプで、かなり多量に入れない限り隙間から漏れてくる事は少ないです。 潤滑剤の時と同じくで、エッジキューブを1個外して1〜2cmくらい絞り出して入れます。 (隙間からの研磨剤漏れが気にならない方は、多くても可です。私もこちらのタイプです。^^;)

入れた初日は泣きたくなるくらいに「おっ、重いっ!」なのですが、不思議な事に2,3日して乾いてくると それなりに回せたりもしますよ (^^)。 回しながらジョリジョリ削れて行く感じもワリと快感だったりします (←う〜ん、変かも、しかし先で滑らかな回転のキューブに成長する事を考えると・・・手のかかる子ほど可愛いという事ですか。^^;)

PIKALPIKAL キンゾク ミガキ(日本磨料工業) 皆さんご存知の(な、ワケ無いですね) 仏壇磨き用?の研磨剤です。 ローソクとか線香の売ってるコーナーによく置いてあります。 真鍮を磨くとホンマにピッカピカになりますよ。(^^)
これは結構シャバシャバな感じなので、入れ過ぎると漏れマクリになります。でもよく削れます (^^;。 それと匂いも独特な甘い匂いがします。 (金属を切っている時にする匂いと似ています。) 因みに製造元は GLASTER SOLと同じです。(やっぱり匂いも似ています。)

ただ、ピカールはやっぱり金属用ですので「プラスチックにはあまり適していない」という事もどこかの資料で読みました。 私の 80'sキューブのセンターポールにヒビが入って砕け散ってしまったのも、たぶんその性だと睨んでいます。(悲)

KENMA_KONA_800研磨粉 #800 メーカー不明
サンドペーパーに付いている研磨部分がそのまま粉になったモノです。(たぶん。)
最初の頃は上のピカールを入れつつ、更にこちらの研磨粉も入れていました (^^;。
もちろん抜群に削れマクリです! なので削れ過ぎてしまいます。(笑無)
これって本当はどうやって使うのでしょうね。(^^;
画材コーナーに売っていました。(#20000とかも有りましたよ。驚!)

★という感じで研磨剤についても賛否両論ありますけど、くれぐれも手指に痛みを感じない程度に回して 練習して下さい。この事は本気でお願いします。m(_ _)m
私の勝手な思い込みですが、回転の重いキューブで練習する事で、手順中に不安定になる部分を改善できているのかも? と思っています。 FSCやトリガーは指先を使って回すテクニックを多用しますが、その中で最適なポイントをフィンガリング・・・ いや失礼、正確にキュービングできるようになる効果もあると感じています。

と、イイワケを並べても研磨剤漬けのキューブの回転が重い事には変わりないですね。(^^;
滑り止め剤について(番外編)

★最後に少し、特殊な反則技?の紹介をさせて頂きます。
「シールの材質、手の平の体質、季節の違い、気分的なもの、技術的なもの(汗、)」等で、キューブを回す時に手指がよく滑ったりします。(^^;
基本的には手をよく洗って油分を洗い流せばO.K.ですし、濡れタオルでキューブを拭くだけでも充分に滑り止め効果が得られます。 しかし、上に書いたような状況にもよくなりますので、滑り止め剤として見つけた面白いモノがあります。
GOLLIRA_SIDE_UP GOLLIRA_OPEN
★これは「GOLLIRA SNOT」というモノで、ゴリラの鼻水と呼ばれているものです。 (本気でこの名称を付けているところが笑えます。^^)
しかし名前からは想像できないくらいに滑り止め効果は抜群ですよ! ただ、逆にグリップが良すぎてかえって回し難いです。(^^;
付ける時は本当にごく少量を指先に付ける程度がお奨めです。 間違えてもハンドクリームのように塗らないようにお願いします。 と言っても匂いが結構キツイので、あまり塗りたいモノでもないですね。
そんなに臭い事も無いのですけど、これってたぶん普通のマツヤニだと思いますよ。(^^)

GOLLIRA_EFFECT ★そして滑り止め効果の方は左の写真のような感じです。 これって殆ど糊(ノリ)ですね。(^^;
別ネタになって申し訳ないのですが、製造元の主旨としてはギターを弾く時に使用するピックの滑り止め用として販売しています。 (上のゴリラの写真も微妙にピックを持っているようです。^^)
興味のある方は、楽器店などで探してみて下さい。

しかし滑り止めの為だけに\1,000で購入するかどうかは、結構悩みどころだと思います。 私も必死で探していたハズなのに、最初に見つけた時には買いませんでしたよ。(^^;
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