☆ センター調整ツール ☆
Center Adjustment Tool

★ルービックキューブのセンター調整・・・って何?という方が殆どだと思われますけど、これをするのとしないのとでは、回し具合にかなりの違いがあります。(^^;

事の発端は「当たりのキューブにしたい」というところでして、たくさんキューブを購入しても新品から回しやすいモノは「まず無い」からです。(^^;;
そこで「当たりのキューブって、何?」なのですが、とりあえず最低でも6面・センターキューブの取り付け具合が揃っている必要があります。もちろん、キューブ内部のバリとかモロモロありますけど、新品キューブを購入した場合に、殆どの場合で「あれっ?この面だけがやけに回転が重いよな?」となってしまいます。(^^;
ハイ、そんな場合はその面のセンターキューブが他のセンターキューブと比べて、キツク押さえ込まれているからですね。(泣)
★というワケで、6面センターキューブの取り付け具合を均等に調整する事にしました。(^^)
自作のセンター調整ツールですが、これくらいしないと抜けて来ないのがセンターボルトです。(汗、

★まずはセンター調整ツールの作成からです。
各部品は、DIYショップ等で手軽に?購入できます。(^^)
土台となるベースの金属板です。 センターキューブを引っ張る腕の部分になるL字金具(大)です。 センターキューブを引っ張る時に、押さえつけられるセンターコア側の押さえつけ面積を広くする為の小型のL字金具です。 センターキューブを引っ張る為のメインのボルトです。
ベース板とL字金具(大)等を固定するフランジナット(緩み止付き)です。 ベース板とL字金具等を固定する短いM6ボルトです。 L字金具(小)を合体する為の短いネジです。 メインボルトの先に取り付けて、センターコア側を押さえるつける部分になります。

★というところで、下記のように組み上げます。(^^)
微妙に微調整も必要ですが・・・目分量です。(^^;
組み上げ方の順番は特にありませんけど、センターパーツをセットしながらL字金具(大)とかを微調整します
それから板ナット(■いやつ)はメインボルトの先端に取り付けるのですが、瞬間接着剤等で固定しておきます。

★では、肝心のセット方法です。
まずは、センターキューブの両側を引っ張ってみて「あ、なるほど、確かに伸び具合が違う。^^;」というのを確認します。
まぁ、センターボルトは打ち込み式なので仕方ないと言えばそうなのですが、もうちょと何とかならないものですかね〜(泣)
この時にどこをどれくらい引き抜くのかを、あらかじめそれなりに考えておきます。どれくらい?.....適当です。(^^;
実際には数値化しているのですが、モロモロありまして.....
L字金具(小)を上図のように組みます。この時に開閉が可能なように片側だけを固定します。締め付け具合も適当です。(^^; L字組をセンターパーツに上図のようにセットします。これは、板ナット(■いやつ)の接地面積を広くするためです。

★L字組をセットしたセンターパーツをセンター調整ツールにセットします。
引っ張られるセンターキューブ、センターパーツ本体、L字組、L字金具(大)、板ナットの
位置関係を見て頂くと、どうやってセンターキューブが引っ張られるのかをご理解頂ける・・・
でしょうか。。。(^^;

★それではセンター調整をします。
けど、かな〜り地味な作業になります。(^^;
メインボルトを回す六角レンチを用意します。写真のように2種類あると楽チンかもです。 ドライバータイプの六角レンチは、先端が丸くなっているタイプですので、角度が付いていても回しやすいですね。 シクネスゲージです。主に隙間の広さを計量する道具です。数値がバレバレですけど、微妙に参考になりません。(^^; 六角ナットを締め込むためのスパナです。どんなものでもO.K.ですけど、それなりに薄いものが良いですね。
全体の構え方はこんな感じになります。実際には左手で全体を持って、右手でスパナを回します 六角レンチでメインボルトを固定しながら、スパナでボチボチ締め込んで行くと、晴れてセンターキューブが引っ張られます。(^^) あ、2本のメインボルトに仕込んである6角ナットを、少しずつ代わり交代にボチボチと締め込んでいきます。片側だけ一気に締め込んでしまうと危険です。(^^; そこで、シクネスゲージを使って、とにかく6面とも同じ引き抜け具合になるようにします。引き抜く厚さが決まっているのでしたら、計量道具は何でもいいですね。(^^)
★それでは、どれくらい引き抜けたか見てみます。
当初の目的では「6面のセンターキューブの固定具合を均等にする」という事のみなのですが、実は新品状態から回転を軽くするために多い目に引き抜いています。(^^)
しかしもちろん、新品なのにPopしまくりのキューブになります。(^^;
とりあえず、その状態のままで研磨剤漬けにしたりしながら新人研修期間を始めます。その後、それなりに回転がスムーズに進化しましたら、ゴムドーナツをU面D面に入れてみます。

最終的には6面ともにゴムドーナツが入り、回転が軽くなったところで一人前ですね。(^^)
(旬を迎えるには、それからまだまだ時間がかかります。^^;)
★という感じで、かなり手間ヒマのかかる作業なのですが、私は殆どのメインキューブに同じようなセンター調整と、ゴムドーナツを入れる難Pop加工をしています。m(_ _)m
しかし・・・現在はDIYキットというものが販売されていまして、このページのセンター調整ツールは・・・
もう必要が無さそうです。(^^;



★ 番外?遍 〜 センターボルトの打ち込み方法 ★
注:とにかく、作業される方は自己責任にてよろしくお願いします。m(_ _)m
まず、万力を用意します。中くらいのサイズがいいですね。(それか机を2つ合わせてとか。^^;) センターパーツを支える為に使う、M8の6角ナットです。(厚さがあれば何でもいいですね。^^;) 万力に6角ナットをビニールテープ等で固定します。 万力にセンターパーツを置いてみたところです。(なんか大袈裟ですね。^^;)
★あ、そう言えば...
「どうして、センターボルトを打ち込む必要があるのですか?」っと思われる方もおられますよね?
それは...センター調整ツールで引き抜き過ぎてしまう事があるからです。(^^;
しかし、最近は引き抜く分量の目安がついていますので、この打ち込み作業をする事はなくなりました。(^^)
センターボルトを打つ込む際に使うボルトです。その辺りに適当に転がっていたものです。(^^; 打ち込み用ボルトは上図のようにセンターボルトの頭に被さるものだったら何でもO.K.ですね。 このように構えて上からハンマーで叩きます。
ここで大問題なのは、かなり真剣に真っ直ぐに打ち込まないと、センターボルトが曲がってしまいます。(^^;
そうなってしまった場合には...センター引き抜き作業からやり直しです。(大泣!)

☆ あまりお勧めできない〜オマケ(^^; ☆
★このページでは、センター調整ツールを使ってセンターキューブを引き抜く作戦を紹介させて
頂いたのですが、左写真のようにニッパーを使っても引き抜くことが可能です。

しかし、問題がいくつかあります。(^^;
・センターボルトをぶった切ってしまうくらいの力でないと、抜けてこない。
・力を手加減しにくいので、引き抜き過ぎてしまう可能性が大きい。
・ニッパーで挟む力のかかり方が斜めからなので、センターボルトを曲げてしまいやすい。
・センターキューブとセンターポール(=センターコア)の接触部分が変形してしまう。
★なんて事が書けるのも、それらを体験しているからです・・・私が。(^^;;;

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