☆難Pop 加工について☆
About difficult Pop processing


★「難Pop 加工」とは、Popをし難くする加工です。(そのままですね。^^;)
よく回し込んだキューブの内部は、磨り減って各キューブの隙間が大きくなってきます。
新品時はセンターキューブでその他のキューブをシッカリと押さえていますので
Popする事はあまりありませんけど、これが返って回転を重くしている原因だったり
もします。
という事で、難Pop 加工は「センター調整をした新品キューブ」と「旬が終りに
近付いたキューブ」で有効です。

老朽化したキューブでPopし難くするのにはセンターボルトの打ち込みが考えられます。
しかしこの「センターボルトの打ち込み」は非常に微妙な作業になります。
まず難しいのは打ち込む際にセンターボルトは曲がってしまいやすいという事です。
真っ直ぐに打ち込むためには、また別の大き目のボルトが必要です。
それからセンター周りのパーツを固定する中型の万力と隙間を支える大きめのナットが
要ります。
ハンマーも打ち込み過ぎないように大きめのモノを使ってゆっくり叩き込みます。
(小さいものでは勢いを付けないとボルトが入っていきません。)

センターボルトの傘の部分とセンターキューブのフタを開けた内部には1mm弱の隙間が
ありますよね。(センターポールとセンターキューブの間では無いのでお間違えなく。)
この隙間を小さくする事でキューブはPopし難くなります。
しかし同時にスプリングの圧力も少し打ち込むだけでかなり増しますので
回転が堅い目の仕上がりになってしまいます。
NAN_POP_ALL

★という訳で私はこの隙間にOリング(オーリング)のようなものを
入れる事で対処しています。
最初は金属ワッシャーを入れていましたけど、ひっかかり過ぎてダメでした。
その後は上記のOリングを買ってきて入れていましたけど、これでは市販の
ものでも厚過ぎますのでやっぱりイマイチでした。(1mm厚オーバーの物)
と色々でしたけど現在は別のものを入れています。
まずは0.5mm厚のゴムシートを買ってきます。(一巻きで400円くらい)
もっと薄くてサイズの小さいものでも良いのですけど売っていませんでした。
それから「高級皮ポンチ」というものでサイズは2種類買ってきました。
直径3mmと12mmのものです。(ともに400円弱)
外周についてはハサミで適当に切っても良いです。
この2つのポンチでゴムシートを「ドーナツ状」に切り抜きます。
そして出来上がったドーナツをセンターボルトとセンターキューブの隙間に
挟まるようにします。


NAN_POP
これでバッチリみたいです。(^^)
この方法だとスプリングの圧力は殆ど変化しませんし、そのままの状態で
隙間を小さくし、更に少しクッションを保ったままにする事が出来ました。
センターボルトの打ち込み直しもあまり必要ありません。(嬉!)
後はゴムの耐久性がどれくらいあるかですけど、コストが安いので交換
すれば良いですね。
自分ではとても画期的だと思っていますけど、ドーナツを被せると言っても
少し面倒です。ピンセットは必需品です。でも何とかなると思います。(^^)

と、私も色々やりつつ新品のキューブを1個オシャカにしつつですけど
・新品キューブはセンター外しツールを使ってセンター調整をして
回転を少し軽くしてから慣らしをする。(研磨剤を入れたり色々です。)
これで慣らし期間が格段に短くなりました。
もちろん新品なのでまだまだ引っかかりますけどセンター調整をすれば初日から
FSCがやり放題です。(^^)
・今使い込んでいるキューブはゴム・ドーナツを入れて対処する。
センター調整はしない。
本当はほんの少しだけ打ち込みたい気もしますけど微妙過ぎます。(^^;
私は各面の回転がホボ無抵抗で回るくらいになったら次の新しいキューブに
乗り換えています。
そのまま使い込んで老朽化させてしまうのはもったいないですよね。
なので「旬」のあたりで出番を少なくしています。

レイヤー方式を始めた頃のキューブは片減りするくらいまで使い込んで
しまったので、計測にはあまり使い物になりません。(強化スプリングに交換済みです。)
その後のキューブからは順番に乗り換えています。
最近も新しいものに乗り換え中です。練習中はこちらの調整済みの新しい
キューブで、大会などの本番用には一つ前の「旬」キューブです。
でもいつも記録を更新する時は、回転の重い新しい方のキューブだったりします。
可笑しなものですね。(^^;